冒険の記録 最終回

激震を越えて

8月29日、再スタートした僕たちはいい調子で攻略を進めていた。

それでもやはり、タイタンは鬼門であった。

グラナイトジェイルと重みからのランドスライドの2つのギミックは、息を合わせないとほんとに難しい。

 

アルテマに登場するタイタンは不可視のランドスライドを放ってくる。

回数をこなしていくと当たり判定がある程度わかってきて、「あっ...この位置はランスラ当たってしまう。みんなさよなら...」ヒュッ

というふうに外周に吹っ飛ばされることも多々あった。

 

それでもみんなで相談して、段々と息があってきたころ、新チーム4日目にしてタイタン残り6%まで削ることができた。

 

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行ける...いけるぞ!!これはががんぞ。

 

ぼくたちは遂に絶アルテマにたどり着く。

 

ぁアルッテマッ!!

 ガルーダ、イフリート、タイタンをそれぞれ覚醒状態で倒していくと、覚醒バフというものが手に入る。

覚醒バフを持った人がリミットブレイク(LB)を撃つと、瞬時にLBゲージが3まで貯まる優れもの。

 

タイタンを倒し、アルテマが出現するまでの間をLBフェーズと呼び、キャスター・ヒーラー・近接・タンクの順にLBを撃っていく。

初めてのLBフェーズに興奮したぼくたちは「SS!SS撮らなきゃ!」と慌ててシャッターを切る。

みんなで撮ったSSを見返すと、LBフェーズへたくそSS選手権感があふれていた。

 

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メンバーのを拝借したよ! 

 

ぼくはLB大好きなので、最初はラストバスティオンどーん!!!って感じでしたが、よくよく見返すと、パッセージが間に合ってなかったので途中からタンクLBを変わっていただいた。

4.4でパッセージが即時発動になったので今は間に合うのかしら。

 

 

追撃の究極幻想

もう詠唱の名前がかっこよすぎる。

追撃の究極幻想って...ぼくの厨二な心のあれのあれをくすぶってくる。

 

アルテマフェーズまで安定して行けるようになるまでは少々時間がかかったが、それでも着実に前に進めていた。

 

攻略するための話し合いも活発になり、追撃フェーズは比較的はやく攻略することができた。

 

爆撃の精神状態

問題はここから。

アルテマと三蛮神たちが怒濤の攻撃を繰り広げてくる。

 

ぼくは吸着爆雷という、玉を取るギミックを担当していたが、なぜか玉がうまくとれない。

 

ぼくが玉を取れないことにより、攻略スピードが急減速した。

そう。ぼくのせいなのだ。

誰かがミスしても全然大丈夫!って思えるのに、自分がミスするのはとてもつらい。

 

これは言い訳になるが、アルテマフェーズに行くことだって十分難しい。

必然的に練習できる回数が少ない上に、ギミックは難しいときたらもうお手上げ侍で御座候う。ナイトだけど。

 

 

ぼくの精神が爆撃クリティカルをくらい続けたある日、戦士さんが玉取り変わるよと言ってくれた。

今だから話せるが、自分から玉取りいくぜ!って言ったのにギミック処理を出来なかったのは少々悔しかった。

しかし、自分のPSではどうしてもうまくできない。チームとして前に進めないことのほうがもっと悔しかった。

 

できる人ができることをする。任せた側の人は他の部分で力になる。

そうやって一歩ずつ前に進んだ結果、やっとアルテマの詠唱を見ることができた。

 

ついにだ。ついに大詰め。

約束の9月末クリアはできなかったが、10月延長戦でとうとう最終フェーズに到達。

 

乱撃の赤ちゃんフェーズ

子供が産まれた!!

実は9月をクリア期限にしていたのは奥さんの予定日が10月中旬だったからなのだ。

10月上旬に子供が産まれ、家に帰ってくるのがおおよそ2週間後。

いよいよクリアまでに本格的なタイムリミットができた。

 

アルテマを倒しに行くことについてはずっと応援してきてもらってたので、理解は得られていたが、ここは一刻もはやく倒してしまいたいところだ。

 

心に焦りと希望が混じりつつ、今日もぼくたちは乱撃フェーズに挑戦する。

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天使がみえた!!!

これがいよいよ挑戦できる最後の週末。

メンバーのモチベーションなどの心配やクリア間近なのになかなか進めないこと。

期限が迫ってきていることもあり、ぼくの精神がぐらついた。

 

「休憩しよう!休憩させてくれ!」

突入から30分もたってないのに、唐突に休憩宣言をはさむ僕。

いつもは突入から1時間程度で休憩を入れましょうかというのだが、今日は違った。

なぜかもうだめだ…!みたいな感覚に陥り、気持ちを安定させるために放った休憩宣言に、戸惑うみんな。

 

後から振り返るとほんとに心配かけて申し訳ない。

あの時の僕はどうかしていた。

もう二度と「ナナオクン ロボットスキ??」とかいう謎発言はしないようにしたい。

 

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時間切れ数%を何度か経験し、もう一度スキル回しや動きを見直し、迎えた翌日。

とうとう僕たちは3ヶ月間の戦いに終止符を打った。

 

 

 

 

 

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泣きながらスクリーンショットを撮った。

ぼくはみんなが引くほど大泣きだった。

 

泣きすぎて手がしびれる。

手がしびれた でがしびれだ~と叫んでいると、「天使がみえた?え?天使がみえた??」と聞き間違えられて以降、ことあるごとに天使が見えたかというフレーズを投げられるようになった。

 

 

あ~もうまじで!クリアできてよかった!!

なんだこの経験!苦しくて楽しくて辛くて、最高だった!!

FF14はほんとおもしろいなぁ。

 

 

クリアした後にお酒を買いに行って、みんなで乾杯したのはいい思い出だ。

 

ありがとう

ゾディさん

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攻略初期からの戦士さん

上手すぎてナイトの僕はついていくのがやっとという状態でした。

攻略法の提案や助言、みんなのフォローなど、ほんとに頼りになる方!

リーダーの素質はゾディさんのほうが格段に高かったと思うのですが、それでもこんなぼくをリーダーとして立ててくれてありがとう。

ゾディさんがどしっと構えてくれてたから、ぼくはなんとかがんばれたんだと思うよ。

 

おうるん

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 ジャンプ中にアルテマが寄ってきて、外周に擦りつぶされた経験のある竜騎士

君の一言からこんな戦いに発展するとは思ってなかった。

アルテマに行こうって言ってくれてありがとう。

でも、スパイニープルームのとこは「なぐりやがったなぁ~??」じゃなくて「あ~なぐったな~??」だからね。そこは大事。

ファミマのカフェオレ、最高にうまかったぜ。

 

ブランさん

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おめー!!仲良くしろ~!!なにしとるんだ~!!

最後に加入してくれた忍者さん。

よくしゃべる上に色々と話題に事欠かないブランさん。

LBフェーズでえびぞうに変身する。

よくも悪くも正直な部分は、ぼくは結構好きだったよ!

最後の最後まで要求されまくりの忙しいジョブだったろうけど、見事でした!

 

ななおくん

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怪しい服を着た詩人。ガンプラを作るのが早い。

ほんと強いな!純粋に高いPSってのは与える安心感が違うなぁ。

ストイックでミスが少なくて、時には大人な対応のななおくんにも助けられた。

なんだかんだで絶の前から遊んでいるので、長い付き合いだ。

ギミックの処理法だけじゃなく、使ってるスキルも交えていろいろ提案してくれたりして、これがうまいプレイヤーというものか、と勉強になったよ。

 

ぬいさん

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召喚という一番だせるというジョブで、それに伴うむずかしさってのもあったと思う!

霧中行軍オーラムヴェイルのころに出合って以来、ぼくとおうるんとぬいさん、ここまできたのかと思うと感慨深いね。

アポカタありがとう。自分にできる最大限のことをやろうと、みんなに伝えてきてくれた姿勢に尊敬しています。

とってもやさしい。

 

くろえさん

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声かけてよかった!アリスさんとフレンドでよかった!白さん!

同じタイタンサーバということで直接スカウトさせていただいたくろえさん。

クリアした後に、白杖を眺めながら「きれぇ~。きれいだぁ~。」ってつぶやいてたのがずっと記憶に残ってる。

どうにかするよ の一言でどうにかできてしまうくろえさんはかっこよかった。

 

かなめさん

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本職ではないのに来てくれてありがとう。学者さん。

PT募集から固定に入ってくれた。かなめさんが入ってくれた時期は、ほんと人が集まらなくて、思わず泣き寝入りして頼み込んできてもらったのを覚えてる。

色々相談乗ってもらったこと、感謝してます。

後半になるにつれてバリアが命みたいなとこが多くあったので、プレッシャーもあったかと思うけど、最後まで一緒に頑張ってくれてありがとう。

 

 

応援してくれたみんな

いろんな場所で応援していただいたみなさんへ、この場を借りてお礼の言葉です。

 

募集で入ってくれた人。少しでもチームに入ってくれた人。お手伝いで来てくれた方。

みなさんほんとにありがとう。

 

えりちくんになでぃさん、もらったサイダー使い切ったよ!ありがとう!

 

ぴよさんには攻略から物資支援まで、非常にお世話になりました。

弟子だと言ってくれたあの日から、ここまで成長することができました。

 

レヴィさんとLilyのみなさん

自信を無くして、慰めてもらおうと思ってLilyのハウスに行ったこともありました。

あの時、レヴィさんがぼくの実力を認めてくれて、かけてくれた言葉がうれしかった。

おかげで再起奮闘できたよ!ありがとう!

 

よしむは最後まで応援してくれて、いつも調子はどうかって聞いてくれたことがうれしかった。焼肉いかないとだ!

 

ガガンゾは…紹介せぬままに最終回迎えちまった!

 

アリスさん 最強の応援団長だ。

これからもよろしくたのむ!!

 

 

 

戦いを終えて

あとがきです。ここからはぼくの思いをつらつらと。

 

今はレイドからは離れてしまったけど、ぼくのエオルゼアエンドコンテンツ生活を締めくくるのには最高のコンテンツだったと思います。

 

約2年間の冒険生活で、SSの取り方もわからないところから比べるとだいぶ成長したのではないかなと。

プレイヤースキルもそうですが、MMORPGの歩き方とか楽しみ方とか、そういった部分も含めての成長です。

 

出会ったり、別れたり、ギスったり、みんなと大喜びしたり。

いろんなものが詰まった、本当に夢中にさせてくれるゲームだなと感じました。

 

ぼくが選んだ楽しみ方は、難しい敵を倒すというものでしたが、きっとプレイヤーごとに楽しみ方が違って、いろんな楽しみ方があるんだと思います。

大事なのは、人それぞれの楽しみ方を否定しないことだということも学びました。

もちろん、人に迷惑をかけて楽しむ行為はよくないですが。

 

FCとかもね。作ってよかったと思ってます!

庭に人が集まってのんびり過ごしているのを眺めているだけでも、ぼくはこの場所をつくってよかったなと。

 

人間関係とかで悩んでしまうのも、オンラインならではのもので、今となってはいい経験だったと思います。

ごるちゃんが深夜に相談に乗ってくれたあの日以来、ぼくはずっと自分のためにゲームを楽しむことができていますよ!

 

 

以前、未熟な冒険者ですが、ここで冒険の記録は終わりです。

 

これからは何しようかな!

エオルゼアでの生活、まだまだ楽しみはつきそうにないです。

 

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